革新的技術(全体像と革新的技術の対象領域)
カーボンリサイクルプロセス全体像と革新的技術の対象領域
現在C2X参加技術は5つあり、今後も随時拡大予定。

革新的技術①
アミン溶液に耐久するCCS向けPHE熱交換器(Xenesys)
二酸化炭素の回収と貯留を目的とするCCSプラントで使用されるアミン溶液は、ゴムとの相性が悪い上に高温での使用となるため、プレート式熱交換器ではガスケットの痛みが早いことが課題となっています。そこで、ガスケットを使用しない全溶接式の熱交換器であれば、メンテナンス間隔の大幅な延長が可能となります。
CCSプラントCO2回収(化学吸収法)
アミン溶液による劣化の可能性が指摘されるガスケットを使用しない
全溶接式の熱交換器に変えることでメンテナンス間隔の大幅な延長が可能となります。

革新的技術②
陸上海藻養殖_CO2溶解装置(大栄THA、リテックフロー、琉球大)
CO2溶解装置は、火力発電所等から排出される排気ガスを原料にして、排気ガス中に含まれるCO2ガスだけを海水に溶解させる装置です。この装置であればコンパクト且つ高効率でCO2を回収、有効利用することができます。平成20年度 低炭素社会に向けた技術シーズ発掘・社会システム実証モデル事業「海洋バイオマス利用によるCO2排出削減・新エネルギー創出の実証モデル事業」でも実験が行われ、排ガスからのCO2がほぼ100%海水中へと回収されたことが実証されています。
この溶解装置で得られる高濃度CO2海水により、効率的な海藻養殖が可能となります。

革新的技術③
二酸化炭素燃料化・リサイクル技術_CCFR法(Eプラス)
二酸化炭素燃料化・リサイクル技術(CCFR法)は、CO₂吸収液を低コスト電解・資源化・吸収液再生を同時に行うことが可能となります。

革新的技術④
二酸化炭素鉱物固定化技術_EプラスDAC法(Eプラス)
二酸化炭素鉱物固定化技術(EプラスDAC法)は、大気中のCO₂を 炭酸塩鉱物に接触させ、固定する、反応エネルギーを必要としない技術です。固定後は肥料として利用できます。(グリーンカーボン肥料)
大気中CO₂の鉱物固定化と肥料化(EプラスDAC法)

革新的技術⑤
どこでも水素_水素発生装置_EnapterEL4.0(ETSホールディングス)
EnapterのEL4.0AEM式水電解製造装置は、拡張可能、モジュール式装置で、素早く簡単に設置可能です。ほぼメンテナンスフリー、かつ簡単な操作をサポートします。 太陽光発電など再生可能エネルギーによって発電した電力を使って水を電気分解することで、余剰電力を水素として貯蔵することが可能となります。
